ループフェンス

ループフェンスの性能と特徴、構造とは?

● 道路脇に設置可能な高エネルギー吸収型落石防護柵です。
● 150kJ~1,500kJの落石エネルギーに対応出来ます。
● ワイヤロープをループ状に配置したことで落石捕捉時の変異(張出)量を抑制します。
● 現場条件に合わせた基礎形状を選択できます。
● 落石対策便覧(平成29年12月)の「実験による性能検証」に則った性能評価を行っています。

一番の特徴は、ワイヤロープを支柱間毎にループ状に巻き付けられており、ワイヤロープ同士の接続に緩衝装置が取付けられている形状です。
ワイヤロープが二重に張り巡らされた様な構造落石衝突時の張出量を低減し、道路空間への影響を最小に抑えることが出来ます。

構造図

  • 落石エネルギー吸収メカニズム

  • ループフェンスのバリエーション

    LP150 150kJ
    LP250 250kJ
    LP500 500kJ
    LP1000 1,000kJ(972kJ)
    LP1250 1,250kJ
    LP1500 1,500kJ
    Eタイプ 崩壊土砂対応
  • LP500

    擁壁上設置

  • LP250

  • 景観に配慮した、斜面での設置

  • Eタイプ

実験等

落石対策便覧(平成29年12月)「実験による性能検証」による性能照査に適合した条件で実施しています。

  • Eタイプ 崩壊土砂実物実験

ループフェンスの耐久性は?

部材規格と耐用年数

  • 使用される部材は、全て溶融亜鉛めっきを施しております。
  • 耐用年数は、設置されることの多い山間部を想定すると、約50年以上と推定しています。

計算式:耐用年数=亜鉛付着量(g/m2)÷ 腐食速度(g/m2/年)× 0.9

  • 金網を併用することで、表面からの落石を防止することが可能です。
  • 緑化工を施すことで鋼材が完全に見えなくなり、周囲の景観に完全に溶け込む様になります。

溶融亜鉛めっき使用環境別耐用年数

溶融亜鉛めっき使用環境別耐用年数

亜鉛アルミニウム合金めっきの耐食性

亜鉛アルミニウム合金めっきの耐食性や協会規格については以下のリンクを参照されたい。

施工性および維持管理

資機材の荷揚げに、クレーンを必要とします。クレーンが使用できない場合は索道による設置も可能です。
斜面上に支柱を設置する場合は、ボーリングマシン用の足場が必要となります。
防護柵はスパン毎に独立した構造の為、部品取り替えは比較的容易に行なえます。
落石を受けて支柱に変形が生じた場合、転倒角15°を目安に交換が必要となります。