MJネット

MJネットの性能と特徴、構造とは?

● 斜面中腹に設置する超高エネルギー吸収型落石防護柵です。
● 1,000kJ~3,000kJの落石エネルギーに対応出来ます。
● 支柱下部のコンクリート基礎が不要で施工が容易です。
● 落石対策便覧(平成29年12月)の「実験による性能検証」に則った性能評価を行っています。

落石を直接受止める部分にワイヤーリング(ASMネット)を用いる事によって強化された防護柵です。
このASMネット、元々は湾内に侵入した潜水艦を捕獲する為に軍事利用されていたものがルーツとなっています。
MJネットは、このASMネットに加えて、本体を斜面に固定するワイヤーにブレーキシステムを装備する事で、最大3,000kJまでの高い落石エネルギーに対応することが出来ます。

構造図

MJ1000

※1 標準柵高、支柱間隔の変更により若干変化することがあります。
※2 表示寸法は標準寸法であり、変更も可能です。ただし、変更により吸収エネルギーが若干変化することがあります。
※  ご要望により上記以外のモデルの製作も可能です。(仕様は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください)

  • ■ASMネット

    落石が衝突するとワイヤーリングの変形により落石エネルギーを吸収します。

  • ■ブレーキシステム

    背面(山側)に取付けられたブレーキシステムはアンカーの負担を軽減します。

実験等

落石対策便覧(平成29年12月)「実験による性能検証」による性能照査に適合した条件で実施しています。

MJネットの耐久性は?

部材規格と耐用年数

  • 使用される部材は、全て溶融亜鉛めっきを施しております。(一部例外あり)
  • 耐用年数は、設置されることの多い山間部を想定すると、約50年以上と推定しています。

計算式:耐用年数=亜鉛付着量(g/m2)÷ 腐食速度(g/m2/年)× 0.9

  • 金網を併用することで、表面からの落石を防止することが可能です。
  • 緑化工を施すことで鋼材が完全に見えなくなり、周囲の景観に完全に溶け込む様になります。

溶融亜鉛めっき使用環境別耐用年数

溶融亜鉛めっき使用環境別耐用年数

亜鉛アルミニウム合金めっきの耐食性

亜鉛アルミニウム合金めっきの耐食性や協会規格については以下のリンクを参照されたい。

施工性および維持管理

資機材の荷揚げに、クレーン又は索道を必要とします。また、アンカー設置には軽量ボーリングマシン(φ90mm)を用います。
防護柵はスパン毎に独立した構造の為、部品取り替えは容易に行なえます。